2015年12月15日
介護付有料老人ホームの介護現場の残業ゼロ実現に貢献
〜 有料老人ホーム 大阪〈 ゆうゆうの里 〉で日課表整備と業務整流化の取り組み 〜
IT介護マネジメント株式会社(本社:東京杉並区、代表:高橋寛美)は、介護スタッフのための日課表整備のアドバザリーサービスを提供して来たが、有料老人ホーム 大阪〈 ゆうゆうの里 〉(所在地:大阪府守口市、施設長:木村浩朗)にて、3ヶ月にわたるトライアルの結果、大きな成果を出したことを確認した。
これまで、IT介護マネジメントは、ケアプランに基づく個別ケアの推進と、介護スタッフのムリ・ムダのない業務遂行を両立させるためには、介護スタッフの日課表の整備・精査が不可欠であると提唱している。そのためケアプランから日課表を計画する独自のシステムを開発し、スタッフの1日の時間帯毎の業務が平準化するように日課表の完成度をあげるサービスを提供して来た。
また、大阪〈 ゆうゆうの里 〉は、長年にわたりケアプランに基づいたサービスを漏れなく、安定供給することを目指して日課表の整備を進めて来た。そして昨年、「『仕事をやり切れない時間帯がある』『仕事が遅れがちでいつも追い込まれてしまう』『残業が当たり前になっている』といったスタッフの不満を解消したい」と、現場から声があがったのを機に、更なる改善プロジェクトを進めることとなった。今回の成果報告は、整備・精査した日課表に基づくサービス提供を3ヶ月にわたって実施した結果である。
成果として第一に、1日のスタートの時間帯における業務の積み残しをなくし、終日にわたって、仕事がほぼ予定通り終わるようになった。残業は1人(0.5時間)だけとなり、ほぼゼロが達成できることが証明された。空き時間で、記録入力などの事務処理までこなす余裕ができた。サービスにも集中できるようになり、好循環が生まれたと、プロジェクトメンバー、現場責任者から報告があがっている。
この成功要因について、IT介護マネジメントは以下のように分析している。施設長のリーダーシップ、そして、プロジェクト責任者(副施設長)の目標を明確にした陣頭指揮が推進力となった。一方、IT介護マネジメントは、現状を「見える化」、「信じられる日課表づくり」に貢献することによって、「やってみよう」という推進派の後押しをすることとなった。両者が揃って成功を導いたものと言える。
もう一つ得られた成果は、ケアマネがケアプランをつくるときに、スタッフ日課表と調整しながら、ムリなく回るかどうかを確認する習慣がついたことである。その習慣がつけば、一度、整備・精査した日課表の維持が可能である。
仮に1年に1回程度、IT介護マネジメントのクリーニングサービスを受ければ充分となると、施設は低コストで日課表の完成度を維持することが可能となる。計画担当者から寄せられる「日課表作成システムのオペレーションが負担になるのではないか」という不安も解消できる見通しが立った。IT介護マネジメントは、この合理化推進モデルを更に使い勝手の良いサービスとして完成させたいと考えている。
今後は大阪〈 ゆうゆうの里 〉のような有料老人ホームには、ケアプランに基づくサービスの安定供給とともに、付加価値の高いサービスを提供して差別化をはかろうとする施設も増えてくると予想している。もちろん、安定経営のためには人件費の枠内でという条件がつくが、今回の結果は、そのマネジメントの可能性を開くものとなった。何故なら、現場のラインがケアプランを実施するために、どれだけの所要人員でよいのか確証が持てるようになった結果、それ以外の人員の投入と成果の関係にもメスを入れることが可能になるからである。
今後とも、IT介護マネジメントは、入居者、介護スタッフ、経営者の「三方良し」となるマネジメントに貢献して行く決意である。
以上
IT介護マネジメント株式会社
代表取締役 高橋寛美 hiromi [a] itkaigomanagement.com
シニアコンサルタント 中原 篤 naka [a] itkaigomanagement.com
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